マレーシアの麺料理の色々|『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』の注文の流れ

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 今回紹介するのはマレーシアの麺料理で人気上位に入る『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』、中国語では「咖喱面 (ガーリーミィエン)」です!

この麺はマレーシア全土のどこで食べてもそれなりに美味しい、安定の味のカレー味の麺料理です。

前回の『槟城虾面 Penang Prawn Mee(ペナンプロウンミー)』の記事で紹介した、ペナン『White Curry Mee(カリーミー)』のインスタントヌードルはこの『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』を基に作られたインスタントヌードルです。

この『White Curry Mee(カリーミー)』のインスタントヌードル、なんと、アメリカの「THE RAMEN RATER」というサイトで2014年世界一美味しいインスタントラーメンに選ばれました。

マイクアリというブランドの「 ペナン ホワイトカレー麺」です。

麺が油で揚げた麺ですから、本物の『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』とは若干異なりますが、スープは他のインスタントヌードルにはない味です。

ぜひ、一度試してみてください。

癖になります。

おうすけ

はじめまして「おうすけ」と言います。
このブログでは伊豆や静岡の観光スポット、おすすめグルメ、ランチスポットなど色々な分野を紹介しております。

2023年より、かつて暮らしていたマレーシアに戻ってきました。
今後はしばらく、マレーシアの食や文化、言語について、かつて15年以上マレーシア住んでいた私ならではの視点で紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』とは?

おうすけ

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』とは何かと一言で説明しようと思ってもなかなか難しいです。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』は元々「Laksa(ラクサ)」と呼ばれるガランガルやターメリックなどの香辛料が効いた東南アジアの麺料理から派生したと言われています。

この「Laksa(ラクサ)」とは中国人と他の民族との混血を指すババ・ニョニャ、その中華系子孫の料理(ババ・ニョニャ料理またはニョニャ料理)をルーツとしている食べ物で、マレーシアやシンガポールにおいて一般的に見られます。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』は地域によってはカレー・ラクサ(Curry Laksa)とも呼ばれています。

カレー・ラクサ(Curry Laksa)…クアラルンプールやセランゴールといったクランバレー地域で食されているレシピであり、特徴的な具材としては厚揚げ、貝類、インゲン、ミントが挙げられ、かん水が加えられた黄色い中華麺(ミーと呼ばれる)またはビーフンが使われる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今はマレーシア全土で食べられるとはいえ、この『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』が有名なところと言えばペナンでしょう。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』の麺を選ぼう。

中国人と他の民族との混血を指すババ・ニョニャ、その中華系子孫の料理(ババ・ニョニャ料理またはニョニャ料理)をルーツとしている料理なので、華人系のお店で食べれます。

ペナン島やイポーのCurry Mee(カリーミー)は有名ですが、クアラルンプールやマラッカなど今やどの都市にもそれぞれのレシピがあります。

Curry Mee(カリーミー)やCurry Laksa(カリー・ラクサ)の専門のお店もありますし、フードコートなどに行けば他の麺料理と一緒に売っている店あるので、美味しそうなお店を選んでください。

Curry Mee(カリーミー)も麺の種類を選択できる店が多いです。

マレーシアの麺の選択肢覚えてますか?

米粉麺

  • 「米粉 Bihun or Mee Hoon(ビーフンまたはミーフン)」
  • 「河粉 Ho Fun(ホーファン)」
  • 「粿条 Kueh Teow or Kueh Tiao(グオティアオ)」
  • 「老鼠粉 Lao Shu Fen (ラオシュウフェン)」
  • 「Laksa Noodle (ラクサ・ヌードル)」

小麦粉麺

  • 「面粉糕 Mee Hoon Kueh(ミーフンクエまたはミィエンフェンガオ)」
  • 「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」
  • 「幼面 You Mian (ヨウミィエン)」
  • 「面薄 Mian Bo or Mee Pok (ミーポック)」
  • 「手工面 Shou Gong Mian (ショウゴンミィエン)」
  • 「板面 Ban Mian (バンミィエン)」

「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」について

Curry Mee(カリーミー)Meeというのは、以前の記事でも紹介したように、「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」という小麦粉の麺です。

よって、正確に言うとCurry Mee(カリーミー)と呼ばれるものは、全て「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」を使用したカレーヌードルということになります。

でも実際には色々な麺を選択できたりします。

このMeeまたは黄面ですが、この麺を卵麺と説明しているブロガーさん達もいますが、正確に言うと卵は入ってないことが多いです。

このMeeまたは「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」の袋に書いてある成分を見ると、卵は入ってません。

Meeに関しての詳しい情報は以前の『Mee Goreng(ミーゴレン)』|マレーシアの焼きそば、ミーゴレン事情という記事で紹介してますのでどうぞご覧ください。

卵麺だと上記の小麦粉麺の表の中の3番目の「幼面」が卵麺にあたり、雲呑麺(ワンタンミーまたはユントンミー)などの麺に使われています。

Meeの黄色の色はかん水や着色料によるものと思われます。

もちろんCurry Mee(カリーミー)の麺に幼面などの卵麺を入れている店もありますが、ほとんどがこの「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」という小麦粉の麺です。

安いですからね

上記に10ほどの麺の選択肢について書きましたが、大体Curry Mee(カリーミー)を売っているお店では3〜4種類の麺が定番です。

もちろんもっと多い店もあります。

チェーン店なんかは麺の種類がすごく豊富だったりしますが、Curry Mee(カリーミー)専門店だと大体3〜4種ぐらいじゃなかと思います。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』麺の選択肢

  • 「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」
  • 「幼面 You Mian (ヨウミィエン)」
  • 「米粉 Bihun or Mee Hoon(ビーフンまたはミーフン)」
  • 「粿条 Kueh Teow or Kueh Tiao(グオティアオ)」

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』の注文の仕方

おうすけ

上記の麺からお好きな麺を選んでいざ注文。

フードコートなどにあるお店の場合、大体ガラスのショーケースの中に麺が置いてあるのでそれを指を挿しても注文できます。

先ほど挙げた、クアラルンプール、イポー、マラッカ、ペナン、ジョホールバル、など大きな都市だと、英語で「Curry(カリー)の後に Bihun(ビーフンまたはミーフン),Kueh Teow or Kueh Tiao(グオティアオ), Mee(ミー)と自分の好きな麺を言えば大体通じると思います。

マレーシアの麺料理の色々|『虾面 Prawn Mee(プロウンミー)』の記事でも触れたように、二つの種類の麺を混ぜてもらうこともできます。

もし、ミーとビーフンを混ぜたければ、

おうすけ

「カリーミー、ビーフンミー!」と言えば伝わります。

「ビーフン、アンド ミー」でもいいです。

「カリーミー、ビーフンミー!」と言えば伝わります。

「ビーフン、アンド ミー」でもいいです。

もっとちゃんと言いたい人は、

おうすけ

「Can I have a bowl of Curry Mee, Mee and Bifun mix?」

と言いましょう。

中国語(北京語)で言ってみましょう。

地元の人達が言っているのを聞いていると、

「米粉和面,掺掺一起 (ミーフェン ハー ミィエン チャンチャン イーチー)」のような感じで言ってます。

おうすけ

掺(チャン)というのが「ミックスする」という意味で、一起 (イーチー)というのが、「一緒に」という意味です。

私も中国語はまだまだで、これが正しい中国語かは分かりませんが、意外とこんな単語だけの中国語でも伝わります。

マレーシアは他民族、多言語国家なのでそれぞれが簡単なシンプルな言語を使ってコミュニケーションを取ってきた国民で、相手の言いたいこと汲み取るコミュニケーション能力はすごく高いです。

相手はあなたが日本人とすぐわかるので、多少下手くそな英語や中国語で話しても大体向こうが理解してくれようとします。

ですからちょっと伝わらなくて、負けずにガンガントライしてみましょう。

田舎の華人の街や店で注文するときは?

ただに田舎に行ったら、英語が喋れない人は当たり前にいるので、英語のみでトライすると結構苦戦します。

観光地でもないので向こうはあまりこっちに気を使うこともないので、なかなかこちらの意図が伝わなない時もあります。

この前マレーシアのクアラルンプールに在住の方のブログを読んでいたら、「イポーという都市の華人の大きなお店で、お店の人が中国語しか喋ってこなくて、ちょっとイラついた、マレーシア人なのに。」というような事を書いている人がいましたが、マレーシア人チャイニーズでも英語が喋れない人がいっぱいいます。

特にイポーといえば華人が多く、普段から華人同士中国語を使って生活しているので、年代によっては英語を喋れない人もいます。

都会にしか住んでない日本人は、大都市のマレーシア人🟰みんな英語喋れる、と勘違いしている人も多いみたいですが、それでなんで喋れないの?は相手にちょっと失礼かなと。

なので、クアラルンプール以外の場所なら、簡単な英語やメニューを駆使して相手が分かるように伝えることも大切です。

さて、話を『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』に戻しますが、『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』も店や場所によって味が異なるのですが、正直もうどこの『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』がどうでとか分かりません。

今や大きな都市に行けば、本当に色々な味の『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』がありますし、ペナンカリーミーとして売り出している店も沢山あります。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』実食!

まあ基本はこんな感じです。

色は、オレンジ!

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』の具

具は、エビ、鶏肉、貝(血蛤,鲜蛤)、フィッシュボール(魚の練り物)、もやし、油揚げの厚いやつ、ゆば揚げ(油炸腐竹 )、ゆで卵、インゲン、豚の血の塊などが(店によって異なります)載ってます。

とにかく具沢山!

こちらの『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』にはジャガイモも入ってます。

このお店はとある田舎町のお店ですが、ペナンの『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』とメニューに書いてあります。

確かに具の感じがペナン『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』に近いかもですね。

でもこれはあまりココナツミルクが入ってないやつです。

ペナンにも2種類あると言われ、一つはココナッツミルクたっぷりの白いスープに真っ赤なチリソースのサンバルを溶かして食べるやつと、もう一つはこの様なカレー味メインの味のやつです。

メニューはこんな感じです。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』は「面类」と書かれているところの上から四番目のF014のところです。

『城堡槟城咖喱面汤』のところです。

「城堡」というのはお城、「槟城」というのはペナンのこと、「咖喱面汤」はカリーミースープのことです。

その下のところを見ると、

西蛤 – 一汤匙 ➕RM3 二汤匙 ➕RM6

と書かれています。

Siham(シーハム)

この西蛤( /)というのは赤い色した貝の一種で、血蛤,鲜蛤とも言われ、ローカルの人にはSiham(シーハム)とも呼ばれています。
一汤匙 ➕RM3というのは、レンゲ一杯の貝のトッピングはプラスRM3ですよということです。

この貝が入ってないとペナン『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』とは言えない様な気がしますが、これも結構高いので、コスト削減のため最近は入っていない店も多かったり、入っていると値段が上がったりします。

ローカルの人たちと食事をしているといつもこのSiham(シーハム)が話題になります。

この貝が新鮮でなかったりすると、お腹が弱い人はお腹をすぐに壊します。

また、貝なので育った海の汚染物質を溜め込んでいる場合があるので、マレーシアの汚染された海でとれたものは危険だとも言われています。

上記の理由も最近無条件に入れている店が少ない理由の一つかもしれません。

それで、これを食べれるかどうかいつも話題になります。

ペナンに住んでいた頃は、結構色々な料理に入っていたので、気にもせず食べていましたが、最近はあまり食べなくなりました。

お店によっては、「Siham(シーハム)食べれる?とか、「入れてもいい?」と聞かれることもあります。

これは鶏肉をさいたやつが載ってます。

おうすけ

「カリーミー、ビーフンミーミックス」ですね

マレーシアの色々な『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』

マレーシア各地には色々な『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』があります!

そして、田舎町には結構しょぼい『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』もあります笑

これなんかどうでしょう?

ほんと酷いですね。

おうすけ

これ食べてる途中ではなく、運ばれてきた時この状態です笑。

一応具が入っているんですが、ほとんど見えない。

麺が極端に少ないんですね。

上に盛り付けも全く何もない。

緑とか赤とかの要素もなく、ただただ黄土色・・・。

まあこんな感じのは田舎町あるあるです。

この麺は幼面(ヨウミィエン)なので卵麺ですね。

これも私が住んでいる田舎町のお店の『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』です。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』の要素はスープぐらいかな。

肉は叉焼が載ってます。

これでも地元の人気店なんですがね。

さてこちらの『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』は自分で具を選んで入れてもらい、麺も選べます。

『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』だけではなくて、他のスープにすることもできます。

これは実は「酿豆腐(ヨンドウフゥ)niàngdòuというおでんみたいな食べ物で、これらの具から好きなものを好きなだけ選んで、それをスープに入れてもらい食べるというものです。

このお店はスープだけではなく、これに麺を入れて麺料理として出してくれます。

スープは『咖喱汤 (カリースープ)』だけではなく、清汤,东炎,麻辣などから選べます。

下の画像は『咖喱汤 (カリースープ)』に選んだ具を入れてもらったやつです。

これだけでお酒のつまみになりますよ!

これに関してはまた「酿豆腐(ヨンドウフゥ)niàngdòuの記事の時に詳しく紹介します。

こんな感じで自分の選んだ具材と麺が入ったカスタマイズ麺を楽しめます。

こちらはうちの近所の人気のある『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』です↓

こちらの具も叉焼でした。

スープがコクがあって美味しかったです。

緑(ミドリ)はないです。

最後に先日クアラルンプールに行った時に食べたお手本の様な『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』です。

イポーという都市のお店のようで、チェーン店化された感じでした。

さすがイポーのお店だけあって、とても美味しかったです。

ただ、値段がRM 13(2023年8月、約400円ぐらい)ぐらいしたかと思います。

田舎から来ると全てが高くてびっくりしますね。

こんな感じでマレーシア各地で色々な『咖喱面 Curry Mee(カリーミー)』があるのでぜひ色々と試してみてください。

1件のコメント

  1. ピンバック:マレーシアの麺料理の色々|田舎町で『干咖喱面 Curry Mee Dry(カリーミードライ)』を発見!! – Awesome Trips

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