今回紹介するのはマレー系料理『Soto(ソト)』です。。
え?『Soto(ソト)』ってインドネシア料理じゃないの?って思った方もいるかもしれません。
正解です。
インドネシアに行ったことがある方や住んでいらっしゃる方はよくご存知でしょう。
『Soto(ソト)』はインドネシア発祥のスープのことです。
でもマレーシアでもマレー系のお店には結構売っているのです。
インドネシアとマレーシアは言語も食べ物も似ています。
マレーシアでは朝ごはんに食べられることが多いです。
私この料理が大好きなんですが、マレーシアではこの料理が好きだという人をあまり聞かない。
朝ごはんの定番としてよく挙げられるのも別の料理だし。
ネットで調べても出てくる情報はインドネシアのものばかりだと思います。
地元の華人やインド人がこれを食べているのを私はあまり見たことがありません(もちろん場所によっては華人やインド人も食べてます)。
でもマレー人のコミュニティでは普通に食べられている人気の朝ごはん。
これがサッパリしたスープなんですがスパイスが効いていて、肉や野菜の旨みが溶け込んで美味しいんですわ!
飲みすぎた次の日の食欲のない朝にはもってこいのスープ料理なんです!
はじめまして「おうすけ」と言います。
このブログでは伊豆や静岡の観光スポット、おすすめグルメ、ランチスポットなど色々な分野を紹介しております。
2023年より、かつて暮らしていたマレーシアに戻ってきました。
今後はしばらく、マレーシアの食や文化、言語について、かつて15年以上マレーシア住んでいた私ならではの視点で紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。
初の美味しい『Soto(ソト)』に巡り合う
実は私もマレーシアに来て10年ぐらいはあまりこの『Soto(ソト)』を食べたことがありませんでした。
以前クアラルンプールやマラッカ、ペナンなどで生活していたときは、外で朝ごはんを食べることはあまりなかったですし、外で食べても以前はマレー系の店に入ることが少なかったので、この『Soto(ソト)』の存在は知っていましたが、食べる機会がありませんでした。
どこかで食べた記憶はあるんですが、味を覚えていない。
多分その頃『Soto(ソト)』にあまり期待もしてなくて興味もあまりなかったのかもしれません。
でも田舎の街に住むことになると、マレー人の経営する店で朝ごはんを食べたり持ち帰ることが増えます。
今住んでいる家から歩いて1分のところにもマレー人の経営する屋台で朝ごはんを提供している店が数軒あります。
うちから歩くとこんな景色です。
バナナもヤシの実も道端になってます。
店が見えてきました。
半分は屋根がありますが、半分は外。
雨が降ったら食べれません・・・。
この7−8軒店が並んでるうちの2軒ぐらいの店の『Soto(ソト)』が人気のようで、お店にいる客のほとんどがこの『Soto(ソト)』食べています。
ある時、こんなに沢山の人たちが食べてるんだし、ここの『Soto(ソト)』は美味しいのかもと思って食べてみました。
そしてまさかのうちの近所に沢山美味しい「Soto」がありました!
『Soto(ソト)』にも色々
インドネシアにも色々な種類の『Soto(ソト)』がある様ですが、マレーシアの場合は『Soto Ayam(ソト アヤム)』という鶏のベースのスープが多いです。
「Ayam」はマレー語で鶏や鶏肉の意味です。
そして、『Soto(ソト)』のスープにに麺や白米などを入れて食べます。
どんな麺があるか以前にマレーシアの麺について解説しました。
「マレーシアの麺料理の色々」という幾つかの記事で紹介しています。
その「マレーシアの麺料理の色々」の中でも紹介した麺の種類は下記の通りです。
米粉麺
- 「米粉 Bihun or Mee Hoon(ビーフンまたはミーフン)」
- 「河粉 Ho Fun(ホーファン)」
- 「粿条 Kueh Teow or Kueh Tiao(グオティアオ)」
- 「老鼠粉 Lao Shu Fen (ラオシュウフェン)」
- 「Laksa Noodle (ラクサ・ヌードル)」
小麦粉麺
- 「面粉糕 Mee Hoon Kueh(ミーフンクエまたはミィエンフェンガオ)」
- 「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」
- 「幼面 You Mian (ヨウミィエン)」
- 「面薄 Mian Bo or Mee Pok (ミーポック)」
- 「手工面 Shou Gong Mian (ショウゴンミィエン)」
- 「板面 Ban Mian (バンミィエン)」
でもこれら全部が選択肢にあるわけではありません。
『Soto(ソト)』に使われる麺は下記の囲みの3つの麺がほとんどです。
それらの麺に加えて「Nasi(ご飯)」や「 Ketupat(クトゥパ)」や「 Nasi Impit(ナシインピ)」とよばれる固めたご飯が入ることもあります。
『Soto(ソト)』と一緒に食べる麺とご飯
- 「米粉 Bihun or Mee Hoon(ビーフンまたはミーフン)」
- 「粿条 Kueh Teow or Kueh Tiao(グオティアオ)」
- 「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」
- 「Nasi(ナシ)」:ご飯
- 「Ketupat(クトゥパ )」:固めたご飯
これらの中から何を『Soto(ソト)』の中に入れたいか選んで、注文します。
注文の時は、「Soto Mee(ミー)とか、Soto Bifun(ビーフン)」と注文します。
『Soto(ソト)』実食
こちらは「Soto Mee」です。
スープは、 エシャロット 、 ニンニク 、 ターメリック 、 ガランガル 、 ジンジャー 、 コリアンダー、 コショウなどが入ってます。
具は鶏肉の唐揚げ、ピーナッツなどが入ってます。
それ以外にもパクチーやモヤシ、など店によって異なります。
これでRM4.50(約130円ぐらい)
これでお腹がいっぱいになる量かと言われるとそうではないんですが、軽い朝ごはんにはいいですね。
この麺がMeeです。
中国語では「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」と言われ、英語では「Yellow Mee」です。
下の写真は別のお店で、具の肉が鶏肉の胸肉を割いたやつです。
パクチーなどが載ってます。
下の写真は「Soto Kaki Ayam」です。
鶏の脚が入ってます。
別に鶏の足を注文したわけではないんですが、今日はたまたま入ってました。
こちらは「Soto Bifun(ビーフン)」ですね。
『Soto(ソト)』には必ず、上の写真の上の方にある黒っぽいチリペーストがついてきます。
これを入れるとピリッと辛さがまして、スープにもコクが出ます。
結構辛いので辛いのが苦手な方はあまり入れない方がいいです。
もし、マレーシアの田舎に行く機会があったらぜひマレー人のお店でこの「Soto」を探して食べてみてください。