今回紹介するのはマレーシア・ジョホール州の昔加末(Segamat)にある『新春茶室』。
地元の人々から長年愛され続ける老舗茶室です。
1970年創業、50年以上の歴史を誇るこの「新春茶室」は、“臭脚豆腐(チョウジャオドウフ)”というユニークな名前の豆腐料理で有名です。
名前だけ聞くとかなりインパクトがありますが、実際には臭みはまったくなく、香ばしく揚げられた豆腐がクセになる逸品。
さらに、滑らかなスープが特徴のカレー麺や、自家製ソースを使った乾撈麺(汁なし和え麺)も人気で、週末には行列ができるほどの名店となっています。
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新春茶室 アクセス・営業時間
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初めて聞く「臭脚豆腐」とは?

新春茶室の看板メニューである「臭脚豆腐」。
実はこれは“臭豆腐”のような発酵食品ではなく、外は香ばしく、中はふんわりとした揚げ豆腐料理です。
では、なぜ「臭脚(臭い足)」という名前なのでしょうか?
その理由は、『新春茶室』の初代店主・廖木金さんのあだ名が「臭脚」だったから。
なんともユーモアのある由来ですが、今では昔加末を代表する名物料理として知られています。
現在も創業当時のレシピが受け継がれており、三代にわたって同じ味を守り続けています。
「臭脚豆腐」実食レビュー
「臭脚豆腐」とは日本でいう厚揚げみたいな感じです。
こちらでは刻まれきゅうりと一緒に運ばれてきました。

これに『新春茶室』の自家製のチリソースをかけて食べます。
確かに他の店と違って『新春茶室』の豆腐は中が柔らかく香ばしい。

この豆腐以外にも酿豆腐(ヨントーフー)と呼ばれる練り物もあります。

スープが他の店とは違うカレー麺
『新春茶室』は、地元民だけでなく遠方から訪れる人も多い人気店だった様ですが、最近はどうなんでしょう?
私が訪れた土曜日の土曜日の11:30ぐらいですが、混んではいなく、席も結構ありました。
朝早い時間の方が混んでいるのかな?
特に週末や祝日、ランチタイムには多くの客が店にいるのは見かけます。
常連客の多くは、「臭脚豆腐」を単品で楽しむだけでなく、カレー麺や乾撈麺と一緒に注文するそうです。
『新春茶室』のカレー麺は、一般的な濃厚系カレー麺とは少し違います。
スープは見た目以上に滑らかで、雑味がなく、とても飲みやすいのが特徴。
店主によると、「スープに粒感やザラつきがなく、清湯(澄んだスープ)のように滑らかだから人気なのでは」とのこと。
辛すぎず、最後まで飽きずに食べられる一杯です。

さらに、豆干(豆腐加工品)をカレースープに浸したメニューもあり、しっかり染み込んだ味わいが絶品だとか。
私もカレー麺食べてみました。
カレー麺実食レビュー
カレー麺そのものに載っている具は赤い小さいチャーシュー数切れ、シーハム(貝)数個、もやしだけ。
本来はみんなこれにトッピングするのかな?
私は豆腐を一個トッピングしました。
正直にレビューさせてください。
他の店のカレー麺、咖喱面(中国語)と比べると確かに『新春茶室』の味が違うが、美味しいかと言われると・・・。
味にコクがない・・・。
ココナッツミルクは入っているのですが、もうちょっと入れたほうが味にコクが出て美味しいような。
塩味(えんみ)はしっかりあるのですが、コクがない。
もう一つ、通常ならカレー麺に入るサンバルの代わりになっている自家製チリソースがサンバルに比べてパンチがない。
もっと油が欲しい。
でもこれが地元の人の好きな味なんですね。
さっぱりとした、濃くない味。
朝から食べるので、そこまで濃い味じゃなくていいという。
だからこそ地元に愛されてきたのでしょう。

干捞面薄(ドライヌードル)
ドライ麺です。
麺は選べます。
マレーシアの麺の選び方は過去の記事で紹介してます。
下に麺の種類紹介しておきます。
米粉麺
- 「米粉 Bihun or Mee Hoon(ビーフンまたはミーフン)」
- 「河粉 Ho Fun(ホーファン)」
- 「粿条 Kueh Teow or Kueh Tiao(グオティアオ)」
- 「老鼠粉 Lao Shu Fen (ラオシュウフェン)」
- 「Laksa Noodle (ラクサ・ヌードル)」
小麦粉麺
- 「面粉糕 Mee Hoon Kueh(ミーフンクエまたはミィエンフェンガオ)」
- 「黄面 Huang Mian (ファンミィエン)」
- 「幼面 You Mian (ヨウミィエン)」
- 「面薄 Mian Bo or Mee Pok (ミーポック)」
- 「手工面 Shou Gong Mian (ショウゴンミィエン)」
- 「板面 Ban Mian (バンミィエン)」
今回のやつは「面薄 Mian Bo or Mee Pok (ミーポック)」と言うやつ。


ベースとなるソースがかなり甘い味付け。
私にはちょっと・・・。
味の決め手は“自家製ソース”
新春茶室でもう一つ欠かせないのが、自家製の甘ダレと辣椒(チリ)ソース。
これらはすべてお店で手作りされており、長年変わらない秘伝レシピを使っているそうです。
なんと、10日に一度は大きなバケツ2杯分を仕込み、消費が早い時には1週間で再び作ることもあるのだとか。
豆腐につけても良し、麺に混ぜても良し。
甘辛い独特の味わいが、料理全体をさらに引き立てています。
しかも、そのソースは昔ながらのガラス瓶に入れられており、レトロな雰囲気もたまりません。
手前が甘いソースで奥がチリソース。

ローカルの友人が言うには、「もう子供の頃から通ってるけど、このソースなんてもう40年から50年ぐらいからずっと同じの使ってる」、なんて言うからびっくり!
え?そんな古いソースを継ぎ足してるのかと実際信じてしまうぐらい汚い瓶で笑。
よく聞いたら、この瓶に入れてるスタイルが昔から変わらないという意味でした。
中国語は難しい。
上記で触れたようにこのソース自体は七日から十日に一度作っているものです。
父の死をきっかけに継いだ三代目
現在お店を切り盛りするのは、第三代目店主の廖偉達さん。
実は彼、もともとは自動車修理工として働いており、家業を継ぐつもりはなかったそうです。
しかし、19歳の時に父親が亡くなったことをきっかけに、家業を継ぐ決意をしました。
今では祖父から続く味を守りながら、新しいメニューも取り入れ、多くの常連客に愛される店を支えています。
毎日売り切り。だから美味しい
新春茶室では、「新鮮なものを食べてもらいたい」という考えから、毎日その日に作った分だけを販売。
売れ残りを翌日に持ち越すことはありません。
こうした昔ながらの誠実な営業スタイルも、多くの人に支持される理由のひとつなのでしょう。
まとめ
正直レビューすると
カレー麺は普通。
豆腐は確かに他にない味。
昔加末の『新春茶室』は、単なるローカル食堂ではなく、三代にわたって受け継がれてきた“味の歴史”を感じられる場所でした。
香ばしい臭脚豆腐、優しい味わいのカレー麺、そして昔ながらの自家製ソース。
どこか懐かしく、人の温かさを感じるこの茶室は、昔加末を訪れたらぜひ立ち寄ってみたい一軒です。
マレーシアの麺について知りたい方はマレーシアの麺の選び方紹介してますので下の記事をご覧ください。
清汤手工面
虾面
面粉糕
