今回はサラワク州のご当地麺『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』を紹介します。
マレーシアという国は「クアラルンプールやマラッカなどがある半島の西マレーシア」と「インドネシアやブルネイがあるボルネオ島の一部の東マレーシア」の二つの大きな島で成っています。
『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』は、東マレーシアの州の一つサラワク州が発祥とされるマレーシアンチャイニーズの麺料理です。
一般的に形容詞が後にくるマレー語では「Mee kolo」とも呼ばれます。
私が住んでいる西マレーシアの田舎町にも「サラワクコロミー」を提供している店を発見しました。
はじめまして「おうすけ」と言います。
このブログでは伊豆や静岡の観光スポット、おすすめグルメ、ランチスポットなど色々な分野を紹介しております。
2023年より、かつて暮らしていたマレーシアに戻ってきました。
今後はしばらく、マレーシアの食や文化、言語について、かつて17年以上マレーシア住んでいる私ならではの視点で紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。
タイから戻ってきてマレーシアグルメ情報です。
『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』とは
簡単にいうと、玉ねぎを揚げた香味油と挽肉やチャーシューなどの具材を混ぜた、汁なしまぜそばみたいな感じなんですが、地域によって味も名前も具材も変わってきます。
私はサラワク州に行ったことがないので、本物の味について私から説明することはできませんが、こちらの西のマレーシアの方でも時々、「サラワクコロミー」などとして売られています。
サラワク出身の人がこちらに移住して『コロミー』を売っている場合もあるのでそれなりに本場のものと近い味のものもあるかもしれません。
まあでも名前が違うだけで、味が同じだったり、似たような味だったりするものが存在するのがマレーシア。
私の住んでいる地域では「干捞面(ガンラオミィエン)」や「葱油面(ツォンヨウミィェン)」と呼ばれている麺と近いかと思います。
「干捞面(ガンラオミィエン)」や「葱油面(ツォンヨウミィェン)」に関してはまたまとめた記事を書きたいと思います。
『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』の麺は細めの縮れ卵麺、もしくは乾麺です。
マレーシアの麺も沢山種類があるので、麺を変えたり、スープを変えたりそれぞれの好みにカスタマイズできます。
マレーシアの麺を食べる時の麺の選び方に関しては過去の記事で熱くもなく語ってるのでぜひ気が向いたら参考にしてみてください。
麺そのものに味がついているわけではなく、玉ねぎを揚げた香味油と醤油やフィッシュソースベースのソースが椀の底の方に沈んでおり、上に載っている味付けされたひき肉やワンタン、チャーシューなどと一緒にそのソースを下から混ぜて食べる感じ。
このソースと上に載った具の味全てがバランスよくないと味が薄かったり濃かったりするので、この麺のトータルコーディネイトは個人的にはすごく難しいと思う。
って、誰もそこまで考えて食べてないか・・・。
人によっては「云吞面(ワンタンミー)」のドライとも似ていると思っている人も多いようで。
確かに具材やコンセプトは似ているのですが。
『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』と「云吞面(ワンタンミー)」との違いは、「云吞面(ワンタンミー)」の方は濃いめのダーク醤油(甘い)で味付けされていたりして、ひき肉が載っていないし、野菜なども少なめ。
甘めの味です。
「云吞面(ワンタンミー)」なんでワンタンが載っていると普通は考えますが、麺の方にはワンタンが載っていないことも。
でもそんな時は付属するスープにワンタンが入ってます。
個人的にはこの「云吞面(ワンタンミー)」と『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』は結構違うと思います。
『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』は中国語では「干捞面(ガンラオミィェン)」とも呼ばれていますが、私が住んでいる地域では普通にこの「干捞面(ガンラオミィェン)」があります。
これが『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』と同じなのかは私にもなんとも言えません。
『コロミー(Kolo Mee / Kolok Mee)』実食
このお店はわざわざサラワクのコロミーという店の名前がついているので、もしかしたらサラワク出身のチャイニーズの人が経営しているのかもしれません。
メニューを見ると面白くて、系統がバラバラのメニューが並んでます。
ペナンのプロウンミーがあったり、タイの麺やチャーハン、トムヤム麺まであります。
でもなぜかその中に『コロミー』が・・・。
しかも全面的に売り出してるわけでもない感じのメニュー順。
左の一番下!
そしてすでに提供していないメニューも多数(❌がついている)。
とりあえず、『コロミー』を食べてみないとこの店の味がわかりませんので、注文。
着ました!
具が沢山!
揚げたワンタンも載ってます。
なんだか挽肉を抜いたら「云吞面(ワンタンミー)」に見えなくもないですが・・。
スープが付いてるけど、そっちには具は何も入ってない・・・。
なるほど。
麺が乾麺ですね・・・。
味はというと、結構薄めで、具の挽肉や叉烧の味で麺を食べる感じでした。
テーブルに調味料があるのでそれで味を増せます。
やっぱり「云吞面(ワンタンミー)」との違いはソースですかねえ。
まあ、これが本場のサラワクのコロミーなのかはわかりませんが・・・。
『泰式鸡脚面』実食
別日に友人とまたまた来てみました。
別の麺を食べてみたかったからです。
なんとこの日は「泰式鸡脚面」にしてみました!
そう、鳥の脚です!
鳥の脚に関しては、前回の記事で紹介しましたので、そちらもご覧ください。
着ました!
これが・・・
うめえぇぇ・・・
あのコロミーはなんだったんだよ・・。
辛くてうまい 具もいっぱい 鶏肉の足が柔らかくて沢山入ってる。
タイの麺によく入ってる薬膳の味もしっかり感じられる。
友人はこの日コロミーを食べていたのですが、後で写真を見てびっくり。
なんだかこの前自分が食べた『コロミー』と麺の色が違う。
もうすでにソースが絡まってる感じ。
もう一度メニューを見ると・・・
なるほど、これはサラワクコロミーではなく、ただのコロミーらしい・・・。
ソースが違うのかな?
んー
こうやって見るとますます「云吞面(ワンタンミー)」に見えてくる。
『面粉糕汤』実食
別日にはまた違う友達と来店。
『面粉糕汤』を食べてみた。
『板面(パンミィェン)』のような味で小魚を揚げたイカンビリスが入ってます。
これもまたなかなか美味しかったです。
また違うメニューを試してみたい。
ちょっと「コロミー」に関しては中途半端な取材になってしまいましたが、もうちょいコロミーの研究していつか記事をまとめたいと思います。