『Roti Canai(ロティチャナイ)』|本場インドを出しぬいて「世界No.1 のパン(ブレッド)」に選ばれたマレーシア定番朝ごはん&おやつ

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以前の記事で触れたように、マレーシアにはマレー人だけではなく、華人とインド人、そして原住民がマレーシア国民として生活しています。

おうすけ

多くの人が勘違いしているのが、マレーシアにいる華人とインド人は最近移動してきた移民だと思っていることです。

確かに彼らの先祖の時代にマレーシアへ移動してきた移民ではありますが、今生存しているほとんどの華人とインド人はこのマレーシアで生まれているので、マレーシア人です。

おうすけ

マレー人の文化だけではなく、華人やインド人の文化も含めマレーシア文化なのです。

そして華人とインド人の食文化はこのマレーシアの食べ物に大きな影響を与えています。

単純に大きく分けるとマレー料理中華料理インド料理がマレーシア料理として一般的に食べられています。

それぞれの民族は基本的にはそれぞれ自分たちの民族の料理を食べますが、他の民族の料理が混ざったものも沢山食べられています。

例えば『カリーミー』と呼ばれるヌードルはインド人のカレーとチャイニーズの麺料理が混ざったものと言えます。

インド人がムスリムの女性と結婚してできた混血、「ママッ(Mamak)」と呼ばれる人たちの料理もインド料理とマレー人の料理が混ざったものです。

華人のレストランに行くとインド人がご飯を食べていたり、マレー人のレストランで華人やインド人がご飯を食べていたりというのも日常的に目にします。

そんな色々な料理がある中でどんな人種も大好きでよく食べているマレーシア定番料理がいくつかあります。

以前の記事で紹介した『Nasi Lemak(ナシレマッ)』もその一つです。

『Nasi Lemak(ナシレマッ)』に加えてもう一つ国民的人気な料理それが『Roti Canai(ロティチャナイ)』です!

おうすけ

はじめまして「おうすけ」と言います。
このブログでは伊豆や静岡の観光スポット、おすすめグルメ、ランチスポットなど色々な分野を紹介しております。

2023年より、かつて暮らしていたマレーシアに戻ってきました。
今後はしばらく、マレーシアの食や文化、言語について、かつて15年以上マレーシア住んでいた私ならではの視点で紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

タイから戻ってきてマレーシアグルメ情報です。

『Roti Canai(ロティチャナイ)』とは?

Wikipediaによると

ロティチャナイ(マレー語:roti canai)は円くて平たいパンで、マレーシアでよく食べられている。 朝、昼、夕、夜の食事として食べられる。

多くの場合、テータリックやアイスティーといった飲み物とともに食べられる。通常、ダールやパルプ、カレー、サンバル、イカンビリスのつけ汁と一緒に出される。

マレー語で「パン」という意味のロティ(roti)の後にチャナイ(canai)という語が使用されるようになったのは、ロティチャナイ作りがパン生地を平らにし、空気を入れて広げる動作に由来する。

ロティの後のチャナイという語の由来は、この種のパンのつけ汁になるダールの名前チャンナル(Channal)であるという説もある。他には、チャナイという語はインドのチェンナイという都市名に由来するという説もある。マレーシアにインド人が流入した時代に、ロティチャナイ作りの多くがそこの出身であったためである。

元々インドから移民によって伝えられたことは間違いないでしょう。

インドとシンガポールでは、「ロティプラタ」という名前の方が普通に使われているようです。

プラタ とは、「平たい」という意味のヒンズー語の言葉です。

ロティチャナイの生地は、小麦粉、卵、水、油またはマーガリン、「GHEE(ギー)」が主な材料。

ギーとは、インドを中心とした南アジアで古くから作られてきたバターオイルの一種の乳脂肪分で、無塩発酵バターを煮詰めて、水分やタンパク質、糖分などを取り除いた高純度のオイルです。

身体にもいい油として世界的にも注目されています。

これらの材料を捏ねて生地を作り、1ポーションずつ小分けをして、油を鉄板と自分の手にたっぷりと付けながら、生地を手で回しながら紙のようにうすーく伸ばし、大きく伸びた生地を四方から折りたたみながら鉄板で焼きあげます。

ですから、店によって味や食感が違います。

薄く伸ばしたものを折りたたんで焼くので、外はカリカリ、中はモチモチになっているのがベストです。

おうすけ

私もこの外がカリカリしてちょっと焦げてる感じで、でも中がモチっとしたタイプが一番好きです。

こんな感じがベストな感じです。

下の写真は結構薄めの生地でパリパリしてます。

これはこれで美味しいですけどね。


まあ当然食感の好みはあるので、人それぞれ好みは違うとは思います。

店によってはかなり厚めの生地を焼いて、ただのモチモチのロティもあります。

ロティの食感だけではなく、一緒に付いてくるカレーやダルの味もロティチャナイのクオリティを左右します。

基本的にロティに付いてくるカレーはフリーでカレーのソースだけが小皿に乗せられてきます。

チキンカレーダル(豆のカレー)サンバルというチリソースを混ぜたものが一般的です。

下の写真はダルにサンバルというチリソースを混ぜたものです。

足りなければ、お代わりもタダでできます。

基本はこの二つの種類のソースが無条件で出されることがほとんどですが、リクエストすればフィッシュカレーやマトンカレーを付けてくれる店もあります。

パンの上にソースの皿が載せられます・・・。

『Roti Canai(ロティチャナイ)』が「世界No.1 のパン(ブレッド)」に!!!!

おうすけ

この「ロティチャナイ」がなんと世界中の伝統料理などを紹介するグルメサイト「テイストアトラス(TasteAtlas)」が選抜する「世界No.1 のパン(ブレッド)2024年2月」に選ばれたのです!!!

おうすけ

そして、パンだけではなく「世界で最も美味い料理100選」の中でNo.2を獲得したのです。

このランキングには、ロティ発祥地のインド、シンガポールやインドネシアも含まれています。

しかし、シンガポールの「ロティプラタ」は12位、本場のインドの「ロティ」は35位(苦笑)となっており、ロティの中ではマレーシアのロティがダントツです。

おうすけ

しかし、なぜ同じようなロティなのに、シンガポールとマレーシアでそんなに差があるのでしょうか?

一部の記事にマレーシアのロティは「GHEE(ギー)」が使われていて、シンガポールのは使われていないので、それが生地の食感に影響を与えているからというものでした。

しかし、私はマレーシアのロティ全てに「GHEE(ギー)」が使われているかは疑問です。

「GHEE(ギー)」はいい油で高いですし、全ての店が使っているとは思えないような気がします。

逆にシンガポールのお店でも「GHEE(ギー)」を使ってロティを出している店もありますしね。

実際「テイストアトラス(TasteAtlas)」のシンガポールの「ロティプラタ」の原材料のところに「GHEE(ギー)」が含まれていますしね。

まあ本当のところのこういうランキングの差ってそんなにないかと思いますが。

でもまあ、マレーシアの食事が選ばれたことが嬉しいですね。

『Roti (ロティ)』の種類

『Roti (ロティ)』には何も中に入っていないプレーンなものから、中に玉ねぎや卵、バナナなどが入っているものまで色々な種類があります。

「ママッ(Mamak)」のストールに行くと下のようなメニュー表が壁に貼ってあります。

他にもいくつか種類がありますが、あまり一般的ではないので基本的なものだけ載せてあとは省略しました。

マレーシアに来た頃は色々なロティを試してみたくて色々なのを食べてみたのですが、最近はRoti canai (ロティ・チャナイ)かRoti Telur (ロティ・テロゥ)ぐらいしか食べないので写真が見つかりませんでした。

下の写真がRoti Telur (ロティ・テロゥ)です。

ロティの中に卵を割ってパンを折りたたんで卵を包む感じで焼きます。

卵の黄身で黄色いです。

Roti Tampal(ロティ・タンパァ)も卵が入ってるんですが、こちらは目玉焼きのように卵が原型をとどめています。

黄身が半熟でわると君が出てくることもあります。

今度ママッ(Mamak)」のストールへ行ったら色々なロティを試してみて下さい。

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