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マレーシアって本当に住みやすい国なの?

最近メディアでもよく取り上げられるので、マレーシアがどんな国かご存知の方も少なくないかと思います。

が、しかし・・・

メディアで取り上げられている情報も大げさだったり、観光や移住の誘致のために良い情報しか流さなかったり、ある一部の地域だけに当てはまるものだったり、現実とはかけ離れていることもあります。

マレーシアは過去14年連続(財団法人ロングステイ財団の調査)2006年〜2019年で住みたい国No1でした。

でも、それって住んでない人が住みたいと思う国であって、実際に移住した人の数がNo1かと言ったら違うのです。

外務省「海外在留邦人数調査統計2022年版(令和4年10月1日発表)」によれば、実際に日本人が移住している人数の多さでいうとTOP10にも入ってません笑

マレーシアはずっと12位です。

中国にもタイにも韓国にも負けているのです。

財団法人ロングステイ財団の調査の住みたい国っていうランキングってのはあくまで皆さんの抱いているイメージなのです。

先日、マレーシア在住のGACKTさんが日本のテレビ番組に出てマレーシアを移住先に選んだ理由を紹介していました。

マレーシアを移住先に選んだ理由として、「なにせ人がいい!」とか「どこ行ってもみんな笑ってる」とかおっしゃってました。

そんなことはないです・・・・苦笑

この人、こんな長くマレーシア住んでいて全然マレーシアのこと知らねえなと思いました笑

そりゃそうでしょう。

あんな派手な車乗って、クアラルンプールのお金持ちが住むエリアにしか行かなくて、お金持ちのや観光客の集まるモールに行って、みんなにチヤホヤされればそれは「みんな人がいい」と勘違いもするでしょう。

きっとGACKTさんも案件とか自分が関わっているビジネス上マレーシアを宣伝しなければならないので良いところをアピールしているのかもしれませんが・・・。

クアラルンプールの中心街や観光地から出れば、お店の店員は無愛想だし、めちゃくちゃ不機嫌そうにしてる人多し。

田舎に行ったらもっとひどい。

過去14年連続(財団法人ロングステイ財団の調査)2006年〜2019年で住みたい国No1という言葉は、マレーシアの不動産を紹介しているサイトや留学や移住を斡旋するサイトが宣伝のために利用しているとも感じます。

治安がいい?

そんなことはないです・・・・苦笑

私の友人の何人もが強盗やスリに遭ってます。

私もスリや盗難何度か経験してます。

ここでマレーシアをこけ下ろすつもりはありません。

しかし、マレーシアへの移住を考えていたり、旅行などを考えている方は現実的な視野でマレーシアを見ていかなければなりません。

実際に住んでみたら負の面もたくさんあります。

もいろん良い点もたくさんあります。

このブログでは正直にマレーシアがどんな国かを紹介していきます。

良いところも悪いところも含め、長年住んだ日本人の私から見たマレーシアとはどんな国かを正直にお伝えします。

マレーシアの言語と文化

マレーシアは場所が変わると文化や言語、習慣が全く異なります。

日本でも地域が変われば文化が変わり、その土地の特有の食べ物だったり、方言だったりってその違いにびっくりすることがありますが、マレーシアの場合はその変化の度合いが更に激しいです。

それは場所によって住んでいる人種が異なったり、言語が異なったりするからです。

場所が変わったら住んでいる人の人種や言語が違うって日本にはないことですよね?

世界中探してもこんなに色々な言語が話されている国、そして色々な文化が入り混じった場所は他にはないんじゃないでしょうか?

色々な民族や人種が生活している米国やオーストラリアでも、皆が英語を話して生活していると思います。

でもマレーシアでは英語だけじゃなく、マレー語、中国語、タミール語が普通に生活に必要な言語になっています。

場所によっては英語が話せても生活に苦労する場所もあります。

クアラルンプールだけに住んでいる人はこの点わからないかもしれません。

多分クアラルンプールだけに住んでいたら、英語が普通に通じるので、その違いをあまり感じないかもしれませんが、クアラルンプールから出たらだいぶ変わってきます。

だからこそこの国は面白く深いのです。

マレーシア国民は色々な民族から構成されている

マレーシアに行ったことない方達はマレーシアなんだからマレー人がほとんどで、みんなマレー語を話すんだろうと思うかと思います。

それはそうなんですが、実際はマレーシア国民が話している言語は色々あり、マレー語はあくまで最低限のコミュニケーションツールにすぎません。

もちろんマレー人に関してはマレー語がメインになりますが。

華人やインド人に関してはちょっと異なります。

1780年代にイギリス東インド会社が、中国やインドからの移民増加政策を行ったため、多くの華人やインド系がマレーシアに移住してきました。

そして、やがてマレーシアの華人達は各地で経済的に力をつけていきました。

2022年の統計によるとマレーシアは、人口のマレー系69.9%、中国系22.8%、インド系6.6%、その他0.7%が居住する国家となっています。

しかし、場所によってこの割合は多少変わります。

クアラルンプールは華人系やインド系がもっと多い気がします。

そして、ペナン、マラッカ、ジョホールバル、イポーなどは華人系が多いと感じます。

逆に田舎の方に行くと圧倒的にマレー系が多く、インド系はかなり少なくなります。

だからどこに住んでいるかで言語や文化や人種に対する見方や考え方が変わります。

マレーシア人の民族の割合

  • マレー系 69.9%
  • 中国系 22.8%
  • インド系 6.6%
  • その他 0.7%

マレーシア人の話す言語

上記で触れたように、マレー系、中華系、インド系が生活しているので、それぞれの民族の言語が話されています。

マレーシアという一つの国である以上、教育や行政などある程度統一の言語を作る必要があるので、学校ではマレー語メインで授業が行われますが、中華系の学校などは中国語が教えられ、英語の授業もあります。

よって、マレーシアの華人はマレー語英語中国語、そしてそれぞれ自分達の先祖の民族の言葉、福建語、客家語、広東語、などいくつかの言語を話せる場合が多いのも注目に値するところです。

華人の話す言語

  • マレー語
  • 英語
  • 中国語(北京語マンダリン、福建語、客家語、広東語)

マレーシア人は話せる言語4つ以上って人はザラにいます・・・・苦笑

インド人の家庭ではタミール語が話されている場合が多いので、家庭ではタミール語を話し、外ではマレー語英語を話します。

インド人の話す言語

  • タミル語
  • マレー語
  • 英語

田舎に住んでいるインド人が、近くにマレー系やタミール系の学校がないので、中華系の学校に通っていたため、インド人なのに中国語ペラペラなんて人もいます。

マレー人は基本マレー語、でも都会に住むマレー人は英語も流暢に話せます。

マレー人の話す言語

  • マレー語
  • 英語

かつて英国が統治していた時代は英語教育だったために、60代や70代ぐらいの世代の華人の中には英語でしか教育を受けたことがなく、英語しか話せない、中国語は読めないし話せないという世代もいる。

特にペナン島などのイギリス統治下の影響がある地域や、クアラルンプールやマラッカ、イポーなどの大きな都市に多い。

逆に田舎の方に行くと英語が日常生活に密着してないため、英語が話せない若い華人の世代も多くいます。

私がペナン島に住んでいた時のことをお話しすると、華人系はほとんど英語を話せました。

そして、福建人の血を引いた方達が多いので福建語を話す人も多いです。

もちろんマンダリンと呼ばれる、北京語を話す方も多いです。

ペナン島のインド系はというと、みんな英語を話します。

インド系はインドのタミル地方からの移住者が多いので、タミル語も話します。

ペナンのマレー人はというと、英語を話せる方が多いです。

でも結局マレーシアの国の言葉はマレー語なので結局みんなマレー語は話せます。

ペナン島一つ取り上げても人種や話されている言語の割合ってこんな感じですが、これがまた別の都市に行くと別の割合になります。

この様に住んでいる場所や世代、人種、育った環境によって全然話す言語が違うのがマレーシアである。

それに加え親が違う民族、人種だったりすると、子供たちの話す言語もまたその親によって変わります。

このバラバラ感すごくないっすか??

マレーシアの食

これだけ様々な文化が混ざり合っているので、マレーシアの食文化もバラエティに富んだものとなっているのです。

それでいて、それぞれの民族の伝統的な味や料理もしっかりと引き継いでいる。

一つの国でこれだけ色々な食を楽しめる国もそうはないだろう。

これから徐々にマレーシアの食について色々と紹介していきたいと思う。